墓じまいが増加する理由と手続き

墓じまいは、鳩山一郎政権時に始まった高度経済成長期の大都市圏への急激かつ過剰な人口集中や世界に類を見ない急速な少子高齢化により、連綿と続いて来た墓の継承者の消失及び不足し毎年10万件前後行われています。
日本では、世界有数の無宗教民族としての日本人の本質に加え、拝金主義的な日本独特の仏教の教義からの著しい人心離れにより、2040年には寺院の約40%が閉鎖の危機に瀕するとされている事とから、大都市圏の地方出身者を中心に墓じまいを行い改葬供養する人が増加しています。
墓じまいは、基本的に墓地の管理組合や寺院に墓じまいの意思を伝えるだけで遺骨の引き取りが出来ますが、寺院の中には檀家を減らしたくない思いから高額な離檀料や改葬許可書の提示を請求する寺院もあります。墓じまいは、墓跡から魂を抜き唯の石材にする閉眼供養を行なった後、墓石の解体や撤去及び墓地の整地を行います。
引き取った遺骨は、手元供養や散骨などを行う場合には改葬許可は必要ありませんが、改葬する際には改葬許可書が必要になります。改葬許可書は、事前に改葬先を確保し受入証明書を発行してもらい、墓地を管轄する市町村の役所に改葬許可申請書と埋葬証明書、受入証明書の3点の書類を揃えて申請し発行してもらいます。しかし、改葬許可書の申請者と墓地使用者が異なる場合には、墓地使用者の委任状が必要となります。

墓じまいの方法と気を付けたいこと

近年墓じまいを考えている方が増えてきています。核家族化が進み墓参りをする人間も少なくなってきており、このまま放置すれば無縁墓として処理されてしまう。それならばいっそのこと墓じまいをしてしまおうという方は多いのです。ただ墓じまいをするといっても、そこにはちゃんとした手順が存在します。きちんとした墓じまいをして気持ちよく先祖を供養できればいいですよね。そこで今回はこの墓じまいの具体的な方法と気を付けたいことについて述べたいと思います。
まず墓じまいの手順ですが、親近者に墓じまいする旨連絡しましょう。墓じまいをした後に私は聞いていなかったとか、墓じまい自体に賛成していないとか揉めるケースはよくあることなのです。事前に親近者にきちんと連絡しておくことでトラブルを防止できます。
そして墓じまいの後遺骨をどうするのか決めておきましょう。遺骨を散骨してしまうのか共同墓地に合祀してもらうのか、寺で永代供養するのか、遺骨の行き先を決めておきましょう。近年一般的なのは寺での永代供養です。
いざ墓じまいとなれば寺や墓苑管理者に依頼しなければなりません。その後に改葬許可を市役所に申請することで墓じまいは完了です。改葬許可とは遺骨を寺や納骨堂へ移動させるときに必要な申請です。上記したように遺骨の移動先を決めていればスムーズに進みます。墓じまいをする際のポイントは事前に段取りを決めておくことが重要なのです。

墓じまいに必要な手続きとトラブル例

墓じまいとは、お墓を解体することを言い、廃墓とも言います。理由として継承者がいなくなった場合が多く挙げられます。継承者がいないということは、お参りをする人がいない。つまり、無縁仏になってしまいます。そうなることを避ける為、解体し永代使用権を寺に返還することになります。また、もう1つの理由として近くの墓地に移転することも挙げられます。
墓じまいをするには、実際どのような流れになるのか簡単に説明しましょう。まずは墓地の管理者に、墓じまいの意思を伝えます。そして抜魂式(魂を抜く儀式)をし、遺骨を取り出します。お墓の供養をし、墓石の解体、処分をします。この後、移転先がある場合には改葬先の墓地管理者から「受入証明書」と「永代使用許可書」を発行してもらいます。
「埋葬証明書」を現在遺骨が埋葬されている墓地の管理者に発行してもらます。「改葬許可申請書」を「受入証明書」と「埋葬証明書」と一緒に、現在埋葬してある墓地の市区町村に提出すると、「改葬許可書」を受けとることができます。
墓じまいによるトラブルがあるのも覚えておきましょう。例えば、親族への連絡を怠り自分勝手に墓じまいしてしまうとトラブルになってしまいます。親族への説明はしっかり行い、できれば書面に残しましょう。自分の気持ちだけでなく、周りとのしっかりとした話し合いが大切です。

一般的な墓じまいを行う理由

墓は本来、次に入るべき人が墓参りするものですが、後を継いでくれる子供がいないと墓を片付ける方法を取ることになります。なぜなら、墓にお参りする人がいなくなってしまうと、墓が惨めな姿になるのでご先祖様に申し訳ないとされるからです。お墓を片付ける方法として永代供養という方法がありますが、永遠に供養してくれません。永代供養には必ず期限が存在する上に莫大な金額が必要となります。
他にも、合同祀という方法もありますが永代供養や合同祀は、どちらとも墓を片付けることが必要となります。なので、子孫の繁栄を願って墓を建立してくれたご先祖様には、感謝の気持ちを込めて墓の片付けをさせて頂くのが、墓じまいの1つの目的となります。他にも、墓じまいにはご先祖様が建立した墓を自分の代で終わることをお詫びする目的もあります。
ちなみに、墓じまいしたご先祖様のお遺骨は、散骨か永代供養か合同祀から選ぶことになります。しかし、墓じまいは跡継ぎ候補となる自分が亡くなってしまうと、誰にも頼むことができないのである程度元気なうちに行う必要があります。墓じまいは、墓を建立してくれたご先祖様に対する謝罪と、墓を建立してくれたご先祖様への感謝の気持ちを込めて行うのが主な目的となります。

墓じまいの詳しいやり方と手順

現在は墓じまいをする人たちが増えてきています。そこで、今回は方法と手順について紹介したいと思います。大まかに7つの手順でご紹介します。1番目は親族と墓じまいについて、話し合うことです。ここできちんと話しておかないと後でトラブルの種になってきます。2番目に、墓じまいした後に遺骨をどこに持っていくかです。新しいお墓に持っていくのか永代供養するのかなどを決めないといけません。3番目に、墓じまいすることを寺院や霊園に伝えることです。あらかじめ伝えておけば、離檀料をめぐるトラブルに巻き込まれません。4番目に、市区町村に改葬の手続きに行かなければなりません。改葬許可申請書を発行してもらいます。これがなければ、遺骨を取り出せないことがあるので、手続きがめんどくさいかもしれませんが、市区町村の役所に出向きましょう。5番目に、お墓を撤去してくれる業者さんを探しましょう。遺骨を取り出して、お墓をそのままには出来ないので、お墓を撤去し更地に戻してもらい、それから寺院や霊園に土地を返却するためです。6番目に、お墓から遺骨を取り出しましょう。ずっとお墓の中にあるので手入れもしないといけません。7番目に、業者さんにお墓を撤去してもらい、管理者に返却することです。これが終われば、墓じまいは終わりです。このような手順を踏んで墓じまいを行います。

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